Google ドライブの動画が再生できないときの対処法
投稿: 2021年9月9日 (最終更新: 2023年12月10日) • 4 分 で読了 • 1,595 語原因は、Chrome のアレ
うぎゃぁぁぁぁぁぁあ
たいへんだぁぁぁぁ
ぶおおおおおおおおおおおおおおおお
それはある日のこと。Google ドライブ経由で動画が共有されたので、再生しようとした。
しかし!!
再生できないぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ
永遠にローディング…
しかも、その方はセキュリティ意識が高いのか、ダウンロードを禁止していました。
どうしよう。
その後いろいろ試したところ原因が判明したので、記事にしました。
結論から言うと、「サードパーティ Cookie」のブロック機能が原因でした。
以下の手順で解決できます。
そもそも Cookie とは何でしょう。
Cookie は、Web サイトに関するデータを保存しておく場所です。
活用例として、ログイン状態の保持があります。
ログイン情報を Cookie に保存しておくことで、次アクセスした際に Cookie に保存した情報を利用して自動的にログインすることができます。
※ログイン情報は、解読不可能な形に変換されて Cookie に保存されるので安全です。
このようにサイトの利便性を向上させる反面、Cookie はユーザーのトラッキングにも利用されています。
「この人は昨日もこのサイトに訪れた」や「この人は A の記事から B の記事に移動した」などのように。
これらの情報は、そのサイトの所有者が今後サイト運営をしていくにあたって参考にしています。
※同一デバイス・同一ユーザー・同一ブラウザでなければ、Cookie は「同一人物」と判定しませんが、ここでは便宜上「人」と表現しています。また、基本的にこれらのデータから個人を特定することはできません。
このトラッキングが同一サイトの中であれば、大して気にならないでしょう。
しかし、自分のサイト内でのみ動くトラッカーを持っているサイト所有者はほぼいません。
たいていは、「Google アナリティクス」などの外部のサービスを使っています。
すると、そのトラッカーサービスの提供者にも、サイトの垣根を超えてユーザーの行動履歴が知られてしまいます。匿名とはいえ、なんか嫌ですよね。
そこで生まれたのが、「サードパーティー Cookie のブロック機能」です。
「サードパーティー」は第三者という意味の英単語で、日本語では「第三者が作ったもの」という意味で使われることが多いです。
Cookie でいうサードパーティーとは、「そのサイトの所有者以外の人が作ったプログラムが使用する Cookie」という意味になります。ほとんどのブラウザでは、そのサイトとは違うドメイン上のプログラムによって作成された Cookie を「サードパーティー Cookie」と判定し、ブロックしています。
要約すると、「ブラウザは閲覧しているサイトとは違うドメイン上のプログラムによって Cookie が作成されるのを、阻止している」ということになります。
この機能は、Chrome や Safari などのブラウザに搭載されています。
では、なぜ Google ドライブは、サードパーティー Cookie のブロック機能に引っかかるのでしょうか。
Google ドライブを始めとする Google のサービスは、他のドメインの Google のサーバーとも通信しています。例えば、Google ドライブ上の動画再生システムの中には YouTube のシステムを利用している部分があります。
それが、サードパーティー Cookie のブロック機能に引っかかっているのです。
ただ、今回はサードパーティー Cookie を使用しないとサイトが正常に動作しないので、例外として許可しています。
今後多くのサイトで「脱・サードパーティー Cookie」が進んでいくと思われますが、まだまだ初期段階です。
今回のようにサイトが正常に動作しない場合は、まずサードパーティー Cookie を許可してみると、正常に動くようになるの可能性が高いので、ぜひ試してみてください。
では、また次の記事で!