プレゼンで気をつけていること (自己流)
投稿: 2022年11月13日 (最終更新: 2023年12月1日) • 5 分 で読了 • 2,427 語今回は僕がプレゼンをするときに気をつけていることを紹介します。と言っても僕はそこまでプレゼンが上手いわけではないのですが、少しでも参考になれば幸いです。
早速ですが、僕がいつも心がけているのは以下の7点です。
一つずつ見ていきます。
「いつ終わるかわからないようなプレゼン」よりも、「終わりが見えるプレゼン」のほうが聞き手は聞きやすいです。
最初にプレゼンの流れを見せるのはもちろん、それぞれの項目に入る前にも「その項目では何を説明するのか」を簡単に伝えます。
換言すれば、「その説明を聞いて何がわかるようになるか」を予め言っておきます。
実はこれは歴史の先生から学んだ術です。その先生は話の流れが変わるたびにその後何を説明するかを端的に教えて下さいます。
「ではここからは第2次世界大戦後に日本の状況について説明します。」という具合です。
この術を使えば聞き手にプレゼンの終わりを見せられるのはもちろん、その後の説明に興味を持ってもらえるという効果も期待でき一石二鳥です。
先程のポイントとも似ているのですが、最初に結論を見せ、聞き手に自分が話そうとしていることを提示します。
ただし、最初に見せる結論は必ずしもわかりやすいものである必要はありません。抽象的で少し疑問が残るほうがその後の理由の説明に集中してもらえます。
最初の結論で「なんとなく分かるけど、これはどういうことなんだろう」と思わせて聞き手を引き付け、理由で納得してもらったあと、最後にもう一度結論を念押しする、という流れです。
これの分かりやすい例が「チコちゃんに叱られる」という番組です。この番組も最初に抽象的な結論を出して視聴者を引き付けたあと、専門家による解説で視聴者を納得させ、最後にもう一度結論を提示するという流れになっています。
ただし、このパターンが何度も続くと聞き手は飽きてしまいます。時にはあえて最初は結論を見せずに、具体例をいくつか挙げて聞き手に結論を想像してもらう手法を入れると刺激的なプレゼンになります。
スライドが変わるとまるで話題が180度変わったかのように振る舞う人がいますが、そのような態度は聞き手を混乱させてしまいます。
「ここまでは〇〇について話しましたが、じゃあ□□はどうなのか気になりますよね。ということで□□に関する説明に移ります。」と一言入れると聞き手が迷子になるのを防ぐことができます。
先程の歴史の先生の例を出せば、「以上ここまでがヒトラーの政策についてでした。では、ここからはその時の日本やイタリアがどうだったかについて説明します。」というような感じです。
こじつけのように繋げてもいいし、話題が完全に変わる事を言っても構いません。
スライド1枚1枚の「点」の情報を、線で繋ぐなり点どうしの間に境界線を引くなりしてほしいということです。
とは言え、スライドが変わるたびに毎回言うのはさすがにくどいので、「あ、ここちょっと話変わるかな」というところだけで OK です。
専門的な内容をプレゼンする時、専門用語をいちいち説明するのが面倒で最初に専門用語をまとめて解説し、聞き手がそれらの意味を全て理解した前提で話を進める人がいますが、聞き手はそんな短時間で専門用語を覚えられません。
途中で専門用語がわからず置いてきぼりにされてしまいます。
そのためにも、専門用語は一言でもいいので出てくるたびに説明を加えることが重要です。
例えば「りんご」という言葉が超専門用語だった場合、最初に「りんごはバラ科の果物」と言うだけでなく、その後「りんご」という言葉が出るたびに「りんご (バラ科の果物)」というように一言説明を加えると聞き手も理解しやすいです。
僕が一番嫌いなパターンです。
「このスライドですが、長すぎて話していると時間が足りないので各自読んで下さい。」というもの。
スライドが表示されているたった数秒間で聞き手がスライドを読解できるとは思えません。
(スライドを聞き手に配布しているなら許容できますが。)
発表者の自己満足でしかありません。
時間が足りないことがわかっているならそのスライドを要約して時間内に収まるようにしたり、他のスライドの無駄な部分を省いて説明の時間を作ったりするべきです。
人はすぐに忘れる生き物です。
プレゼンで主張したいことは、二度とは言わず隙あるごとに繰り返し言うと聞き手の印象に残ります。
ちょっと鬱陶しいくらいが丁度いいです。
100点満点のものでなくてもいいので、プレゼンで使う資料は遅くとも発表の1週間前には一通り作り終えておきます。(発表日まで1週間以上あることが前提)
なぜこうするかというと、完璧でなくとも一通り資料を作り終えておけば精神的余裕が生まれ、アイディアが浮かびやすくなるからです。
「資料のあそこの部分をこうしたらもっと良くなるのではないか」「この情報を入れるのを忘れていた」というようなことが日常生活の中でふと思い浮かんできます。
その都度資料を修正すれば、発表までには完璧な資料ができていることでしょう。
前日に慌てて資料を作ると、混沌とした内容になったり情報のヌケモレが多く発生したりする場合があります。
普段は締め切り間近にならないとやる気がでないような僕でも、プレゼン資料だけは余裕を持って作っています。
以上、僕がプレゼンの際に気をつけていることでした。必ずしもこの記事のやり方が正解とは限りませんが、プレゼンのやり方で困っている方の一助になれば幸いです。