
個性的な CM が流れたり、GIGA スクール構想で大量導入されたりしてかなり知名度が上がった Chromebook。普段は Windows を使用している僕が久しぶりに使用してみて感じた良さを書きます。
※この記事で言う「Chromebook」は現在僕が使っているものを指します。全ての Chromebook で同じことが言えるとは限りませんのでご注意ください。
なぜ Chromebook を使っているの?
ご存知の通り、僕は普段は Windows、たまに気が向いた時に Linux を入れて使っており、Chromebook とは疎遠の存在です。
しかし、先月学校用兼メインの PC が壊れたので学校から代替機として Chromebook を借りて使用している、というわけです。
ちなみにメイン PC は先週いったん帰還したものの、申告した2つの症状の内1つが修理前よりも悪化していたので送り返し、只今再修理中です。
ということで、約1ヶ月間 Chromebook のみで生活しています。
Chromebook は低スペック、でもそれが良い
例外はありますが、市場に出ている Chromebook はだいたい低スペックです。Celeron CPU、4GB メモリ、32 or 64GB eMMCと数字だけで見たらたいへん心もとないスペックです。
でも、低スペックが必ずしも悪いとは限りません。
性能が低ければ、
- 消費電力が少ない→バッテリーが持つ
- 発熱が少ない→ファンレスで静か
- 低価格
といった利点もあります。
先週普段の PC が一時帰還して触っていた際も、「ファンいちいち回るなよ」とか「もうバッテリー10%減ったの?」と感じました。
「じゃぁ低スペックな Windows ノートで良くない?できることも Windows のほうが多いし。」と思うかもしれませんが、Celeron CPU、4GB メモリ、32 or 64GB eMMC は Windows ではきついです。特にストレージ容量、64GB なんて Windows 11 の最低要件ですからね。まともに使えません。
しかも OS 自体が重い上にバックグラウンドで色々動いているので正直快適とは言えません。
一方の ChromeOS は、超軽量とは言いませんが少なくとも Windows よりは軽い上に、Chrome ブラウザーの使用に最適化されているのでよほどの重い作業をしない限りは普通に使えます。
「低スペックの利点を享受できる上にそこそこ快適」、というのが Chromebook です。
特に感動したバッテリー持ち
上で挙げた利点の中で、特に感動したのがバッテリー持ちです。
普段の PC は毎日充電が必須でしたが、Chromebook は2日に1回、場合によっては3日に1回の充電で事足ります。
また、Windows は次いつ使うかでシャットダウンや休止状態、スリープを使い分けていましたが、Chromebook はスリープ時の電力消費が抑えめなので基本スリープで大丈夫です。
使い終わったらとりあえず蓋を閉じる。たとえ次使うのが翌日だろうと翌々日だろうとです。
以前、金曜日にスリープして月曜まで放置していたことがありますが、それでもバッテリー消費は15%くらいでした。
普段の PC で同じことをやったらバッテリーはすっからかんになっているでしょう。
スリープ状態で放置してもバッテリーがなかなか空にならないというのは安心です。
アップデートや同期も楽
あとはアップデートも楽です。
たまに「更新が必要なので再起動してくれ」という通知が来て再起動するのですが、Windows と違って再起動で待たされることはありません。
再起動ボタンを押してから再び使えるようになるまで1分程度で終わります。
同期に関しても、普段 Chrome で使っているデータがそのまま引き継がれるので Chrome 使いの人は楽だと思います。
僕は Firefox 派なのでちょっと大変でしたが…
あとは Google のクラウドに上げておけば Chromebook からも簡単にアクセスできるのは魅力です。
僕はプログラム以外のデータは基本 Google ドライブに上げており、文書やスライドも不都合がなければ Google ドキュメント・スライドで作成しているのでここらへんのデータに関しては心配無用でした。
進化し続ける OS
ChromeOS はアップデートで少しずつ進化しています。
例えば、最近のアップデートでは待望のゴミ箱機能が実装されました。(「逆になんで今までなかったの?」という感じですが…)
残念だった点
ここまで Chromebook の良い点ばかりを挙げてきましたが、もちろん残念な点もあります。
できることは Windows のほうが断然多い
プログラミングなど、Chromebook では難しいものもあります。
プログラミングは Linux 仮想環境を入れればできないことはないのですが、最適化されていないのと元々のスペックが低いので激重。
GitHub Codespace も使ってみましたが、開発用サーバー (いわゆる localhost) のレスポンスが遅すぎてとても快適とは言えませんでした。
プログラミングに関しては、ちゃんとしたスペックの PC でローカルでやるのが快適です。
画面解像度が低い
市場の Chromebook の多くは HD 画質のディスプレイを搭載しています。普段使いには特に支障はないのですが、プログラミングのような細かい字を扱う作業には不向きです。
解像度の低さが原因でアルファベットの判別が付きづらく、作業効率が下がってしまうことが多々ありました。
外部ディスプレイに繋げば解決するのですが、毎回つなげるのは面倒です。
…と2つ残念な点を挙げましたが、お分かりの通りプログラミングのような高度な作業を Chromebook でやろうとした僕が悪いです。
逆にプログラミング以外ではほとんど欠点を感じていません。
結論
以上、僕が Chromebook を1ヶ月ほど使ってみての感想でした。
この記事で伝えたいのは、「Chromebook 普通に使えるよ!!」ということです。
もちろん自分も久しぶりに Chromebook を使ってみて、Chromebook もいい PC だなと感じています。
従来は PC と言えば Windows 一強でしたが、今や Chromebook も強力な選択肢になっています。
プログラミングのような高度な作業には不向きですが、ブラウジングやメール、ちょっとした資料作成程度であれば Chromebook で十分対応できます。それも Windows より低価格で。
ということで、次 PC の購入を検討する場合には、「Chromebook?どうせポンコツでしょ?」と思わずにぜひ視野に入れてあげてください。
今週も読んでいただきありがとうございました。